にんにく卵黄の歴史について

にんにく卵黄は、薩摩地方(現在の九州南部)の一般家庭で昔から作られていたと言われる民間発祥の滋養食で、またの名を「にんにく玉」とも言います。
作り方は家庭により差異はあるものの、「卵黄とすり潰したにんにくを混ぜて炒め、固める」というところは共通しています。
にんにく卵黄の誕生時期は定かではありませんが、一説では江戸時代に考案されたという説が有力視されています。
にんにく自体は紀元前に中国から伝わっていたものの、その独特な臭いで大半の日本人には好かれず、また仏教で摂取を禁止したという背景もあり、その需要は薩摩地方に留まりました。
その薩摩地方でもにんにくを摂るにあたって、臭いを弱めて食べやすくするために研究が重ねられました。
そして、卵黄とにんにくを混ぜることで卵黄に含まれる「タンパク質」とにんにくに含まれる「アリシン」が結合し、にんにくの臭いを抑えられることが明らかになったのです。
こうして、薩摩地方の人々の創意工夫により「卵黄とにんにくを混ぜて炒め、固める」という調理方法が確立され、にんにく卵黄が誕生しました。
誕生した当初は薩摩地方で主に食べられていたにんにく卵黄ですが、現代ではさらに改良されて、より摂取しやすく長期保存が可能なソフトカプセル状のものが全国に広まっています。